山羊座の要素
星座の性質は、その星座が持っている「要素」の組み合わせで考えてみると理解しやすいと思います。
この「要素」というのは、
- 男性サイン/女性サイン
- 火サイン/地サイン/風サイン/水サイン
- 活動サイン/不動サイン/柔軟サイン
- 個人的/社交的/普遍的
です。
山羊座の持つ要素は、以下のとおりです。
- 女性サイン
- 陰陽の「陰」であり、エネルギーを内側に溜めこみます。
- 地サイン
- 「感覚タイプ」に分類されます。自分の肉体の感覚をもって、ものごとを物質的に把握し、処理します。現実性や持続性、安定性を司ります。
- 活動サイン
- 新しい動きをつくり、ものごとの基本となることをはじめます。
- 全体的
- 統合がテーマになっていて、「社会」や「みんな」に意識が向かいやすいです。
これらの要素を組み合わせてみると、山羊座は「持続性と安定性のある社会的な基盤をつくろうとする」みたいな感じになります。
「社会的な基盤」=「システム」みたいなものなので、ざっくりと「新らしい会社を作る」「新しい国家を作る」くらいのノリでもいいかもしれません。
ちなみに、星座の性質は、厳密に言語化する必要はないです。「この表現のほうが、より自分を信頼のおける人間に見せられるはずだ」と確信できる言葉を、考えだしてみましょう。一度フォーマットさえ決めてしまえば、自分が伝える時間も相手が受け取る時間も無駄に消費することなく、明確かつ円滑なコミュニケーションがとれる…かもしれません。
10番目の星座
山羊座は12星座の10番目の星座です。
天球のもっとも高い場所に位置するため(図の青い部分/「MC」が天頂)、1つのサイクルの「完成」を表しています。牡羊座からはじまった12星座の物語は山羊座でいったん終わり、というわけです。あと2星座残っていますが、たぶん気のせいです。
1つ前の射手座では、私とあなたの「対人性」から飛び出して「全体性」を意識するようになりました。そして、社会のなかでどうしていきたいか、たくさんのひとびとのいろ世界でどこに向かって行きたいか、理想や可能性の探求に重点が置かれていました。
「成し遂げられるかどうか」は念頭に置いていなかった射手座が集めてきたものを、実際にカタチにするのが山羊座です。
「こんなものがあったらいいな~!」と採算度外視で商品を開発するのが射手座なら、「コストダウンしろ」「ここの使い勝手をなんとかしろ」「だれが使うんだこんなもん」などとあーだこーだ言って、実際に使えるものにして発売するのが山羊座かな…と思います。
言い換えれば、山羊座は理想だけで先走っていたものを、実際に社会のなかで使えるよう落としこんでいく星座なのです。だから「完成」なんですね。
山羊座は「活動」の星座です。なので、世のなかにあるものをそのまんま享受して、保守して補強して安泰!という感じではありません。大きな企業で勤勉にはたらく…というのは、そんなに山羊座っぽくはないんじゃないかなぁという印象です(どちらかといえば、出世のための駆け引きも含めて、蠍座のイメージです)。
山羊座は射手座で集めてきた「これからの時代に必要なものはこれだ!」という材料をたたき台に、ときにコツコツと、ときにいろんなひと(お役所を含む)を巻きこんで、新しい仕組みを構築していく星座…そんなふうに思います。
だからもちろん野心はあるし、(後々自分でつくったシステムに乗っかって楽をするためなら)努力だってちゃんとする。天の一番高い位置にある星座だから、1~9番目の牡羊座から射手座の過程で手にしたものはぜんぶ使ってやる。
もし、同じ会社に勤め続けて出世を目指している山羊座がいたら、その部署なり事業なり会社を乗っ取るつもりかもしれません。やけに熱心な山羊座の部下がいたら、後々粛清されないよう、使える人間アピールが必要かもしれません。
このように、山羊座はよく言われているとおり、「真面目な努力家でちょっと(かなり)野心的」な星座なのです。
地味な真面目ちゃん(笑)と舐めてかかると最悪死にます。
山羊座は活動サインなのでアグレッシブです。山羊座さんって手紙食べてそう〜(笑)とへらへらしていたら、「邪魔だ」と言わんばかりに角で突かれて排除されるかもしれません。
維持と安定
支配星からも、星座の性質を考えてみましょう。
山羊座の支配星は「土星」です。
土星は太陽系で二番目に大きな惑星で、大きな環を持つことで知られています。太陽系の惑星における外見人気ナンバー1なのではないでしょうか(特にソースはないです)。
スタイリッシュで美しい見た目とは裏腹に、土星は「維持」や「安定」などを象徴しています。他にも「権威」の象徴でもあり、なんだか地味で厳しい印象です。
山羊座に対しても「地味」というイメージを持ってる方は少なくないかと思います。土星を支配性に持っているのだから、当然といえば当然でしょう。
でも、実際の土星は地味な天体ではありません。
星にそんなに興味がないひとでも土星のシルエットを見たら、「これ知ってる!」となるレベルで個性的です。しかもわかりやすいかっこよさのあるフォルムです。本気で小学生人気ナンバー1惑星を狙えるんじゃないんでしょうか。
そして土星の最大の個性である環は、土星の羊飼い衛星の重力によって「安定」的に「維持」されています。そして、羊飼い衛星たちは土星の重力によって「管理」されています。
そのため、土星は「維持」や「安定」を司る天体なのです。
土星といえば環。ですが、環は土星そのものではありません。
土星はその重力によって羊飼い衛星を「管理」している存在です。つまり、土星は現場でやんややんややる係ではなくて、本部でシステムを回している管理職なのです。
そして土星に支配されている山羊座も、高い管理能力を持っています。
草食ってる牡羊座もやっぱり草食ってる牡牛座も道草食ってる双子座も(中略)どこに行っても草食ってる射手座も、山羊座がうまいこと使ってやって、土星の環という完成されたシステムを作りあげるのが理想です。
システムの管理
上記の内容をそれっぽいワードにまとめると、「システムの管理」になります。
天頂=高いところ=広範囲を見渡せる場所に立った山羊座は、使えるものはどんどん利用してシステムを構築し、管理していきます。それは自分ひとりだけで行うものではなく、いろんなひとびとが関係しているシステムです。
小さな企業だったり、インフラ関係だったり、国家だったり……と幅広い規模のシステムがありますが、そういったものが相互干渉することによって、社会という大きな山羊座を象っているのでしょう。
自分のなかにあった表現欲求を作品という具体的なカタチに落としこみ、世に出していくというのは、たとえ趣味であっても社会を意識した活動なんじゃないかなぁと思います。
作品をつくり上げるところまでは自分ひとり、または周りに手伝ってもうらうことでできたりもします。ですが、頒布したり販売したりするとなると、より多くのひとやサービス、お店や企業と関わっていくことになります。そんななかで、「自分はこうやって作品を発表していこう」という「自分システム」を作る必要性が出てくるのです。
また、すべての工程・関わるひとを把握して、自分なりに作品をちゃんと発表できるように計画を立てて、実行に移す……。
これも山羊座的な行為でしょう。「作品をつくるシステム」のマネジメントをしているわけですし。
つまり、創作家さんは山羊座なのです。なんか原稿用紙とか食べてそうだし。
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