双子座について-知性の育成

双子座の要素

星座の性質は、その星座が持っている「要素」の組み合わせで考えてみると理解しやすいです。
この「要素」というのは、

  • 男性サイン/女性サイン
  • 火サイン/地サイン/風サイン/水サイン
  • 活動サイン/不動サイン/柔軟サイン
  • 個人的/社交的/普遍的

です。

双子座の持つ要素は、以下のとおりです。

  • 男性サイン
    • 陰陽の「陽」であり、エネルギーを外に放出します。
  • 風サイン
    • 「思考タイプ」に分類されます。自分というものから離れ、ものごとを客観的に把握し、論理的に処理します。言語やコミュニケーションを司ります。
  • 柔軟サイン
    • すでにあるものを改善するために、臨機応変に動きます。
  • 個人的
    • 「自己の育成」「この世界で生き延びること」に意識が向かいやすいです。

これらの要素を組み合わせてみると、双子座は「ものごとを客観的に把握し、臨機応変に行動する」みたいな性質の星座だとわかります。
風サインは「他者との言語を用いた交流」の色も強くて、双子座は個人的な星座です。なので、「冷静に状況を把握し、次々と情報を発信していく」というふうに、解釈を変形してみてもいいと思います。
ちなみに、星座の性質は、厳密に言語化する必要はないです。時と場合に応じて、都度双子座について語る言葉を選んでいけばいいのです。ケースバイケースで使うを言葉を変えていくのは、まさに「双子座」ですね。状況に合わせて双子座を言い表せるようになれば、さらに双子座力はがアップする…はずです。

3番目の星座

双子座は12星座の3番目の星座です。
1つ前の牡牛座は、まだ言葉というもののない世界に生きていました。言葉を覚える前の赤ん坊みたいなものですね。
牡牛座が自分の肉体を実感できるようになると、今度は、この世界には自分以外の存在があることにも気づくようになります。
つまり、3番目の星座である双子座に達して、はじめて「他者」というものが世界に出現するのです。
そして、自分と自分以外を識別するためには、「名前」が必要です。なので、双子座では、新しく世界に生じた「他者の存在」や「名前」が強く意識されやすいのです。

ゆったりのんびりとしていた牡牛座に比べると、双子座は機敏で落ち着きのないイメージがある…という方も少なくないのではないでしょうか。
牡羊座、牡牛座の焦点は、それぞれ自分の魂と肉体にあり、「この世界に生きる『私』の存在」を育むことがテーマになっていましたが、双子座では「自分の周り」へと意識が移っていきます。
そして、自分の周りにあるものは「刺激」として個人の世界に飛び込んできて、感覚神経を通して「情報」として認識することができます。
つまり、双子座にとってとても重要なものは「情報」です。情報は質量を伴いません。また、情報は鮮度が命です。なので、双子座は機動性に富み、小回りがきくのです。

知性と言葉

支配星からも、星座の性質を考えてみましょう。
双子座の支配星は「水星」です。
水星は「言葉」や「知性」、「技術」を司ります。
双子座の場合、水星の「言葉」「知性」の部分が強く出ています。
また、水星は公転周期が約90日と短く、また、地球よりもずっと小さくて軽い惑星です。
そのため、水星に支配される双子座もその行動は素早く、軽やかなのです。

双子座は「あれなに?」「これなに?」と次から次へと目の前にあるものに興味を持ち、質問をしたり調べたりすることで、さまざまな知識を身につけていきます。
そして、集めた知識や情報を、どんどん人に伝え、放出していきます。同時に、知識や情報に対する率直な考えも吐き出していきます。
こうやって、他者とコミュニケーションをとることによって、自分と他者との違いを理解し、「知性」を育ててゆくのです。

人間は「言葉」を駆使することで、優位性を得た動物です。「言葉」は人間にとって道具であり、武器であり、この世界で生き残っていくうえでとても重要なものです。
言葉を適切に操るためには、「知性」が不可欠です。
双子座の好奇心は幅広い知性獲得のためのものであり、人間という種の生存本能によるものなのでしょう。

質問をしたり、自分の意見を口にすることで、ひとは「言葉」を使う訓練を行い、他者との競争力を身に着けていくことができます。
また、積極的に発言をすることで、自分と自分以外のものとの違い・差を認識することもできます。
双子座は「きょうだい」も司っています。子どもが最初に「言葉」を用いて競争することになる相手は、自分と同じ子どもだからです。「きょうだい」はいっしょに過ごす時間が長く、親やおやつやおもちゃの取り合いになることも少なくないため、人生初期の代表的な競争相手になるのです。ちなみに、私にも歳の近い妹がいますが、肉体言語でケンカした記憶しかありません…。
「きょうだい」以外にも、「幼なじみ」や「幼稚園・小学校の同級生」も、双子座的な存在でしょう。

自分の内面にある疑問や考えを「言葉」にできなかったり、人に伝えられないのは、双子座にとってとてもストレスとなることです。
双子座は好奇心が旺盛ゆえに、どんどん情報を取り込みます。なので、次から次へとアウトプットしていかないと、情報過多になってしまうのです。
また、自分の「月」が抱いている正直な気持ちや考えは、「言葉」を通して吐き出さないと、「月」=「こころ」が病んでしまいます。
なので、どんどん発言して、他者に自分を知ってもらう必要があります。相手がなにも言わなかったら相手の「月」がわからないように、自分もなにも言わなかったら、相手に自分の「月」をわかってもらえないのです。
双子座が強い配置のひとは、相手の「月」を察するのが苦手な場合が多いので、「月」に関するコミュニケーションがとても重要になってくると考えられます。

知性の育成

上記の内容を心理占星術的な表現でまとめると、「知性の育成」になります。
双子座は自分の周囲にある「自分以外のもの」に興味を持ちます。初めて目にする「自分以外のもの」はとても新鮮で、刺激的で、だからこそ「それについて知りたい」とワクワクしてしまうのです。双子座は「なにそれー!」と新しいものを追いかけ、「そーなんだー!」と知識を得て、それについて「聞いて聞いてー!」と他人に伝えることで、知性をどんどん伸ばしていきます。それが、双子座がこの世界で生き残ってゆくための力となるのです。
ゆえに、双子座のテーマは「知性の育成」になります。

ところで、私は双子座力を育てるために、このブログをはじめました。
心理占星術の勉強をする過程で得た知識を、「文章化して発信する」ということを通して整理し、自分のなかに刻みつけようとしているのです。
…「刻みつける」だなんて重たい言葉は、あまり双子座っぽくないですね。
脳内に知識のネットワークを構築させようとしている、とでも表現を変えてみます。

さて、自分のなかの双子座を育てることは、すこやかに創作を行う上で、とても重要なことだと考えられます。
「ぜんぜん原稿が進まない…」と鬱々としているひとは、とりあえず、どんな内容でもいいから文章にしてみたり、だれかに話してみたりして、いったん頭のなかにある情報を吐き出してみてはいかがでしょうか。
頭のなかでたくさんの情報が錯綜しているから、脳のはたらきがもっさりしてしまうのです。なので、情報をアウトプットすることにより頭を一度リセットしてやれば、多少は頭が回るようになり、原稿も進むようになる…はず…。

ちなみに、原稿に手を付ける前に創作について語りすぎると、作品を作り上げる前に満足してしまうとの話もよく聞きます。
なので、自分の性格と相談しながら、適切なアウトプット方法を探ってみることをおすすめします。

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ABOUTこの記事をかいた人

煮汁の上澄み。心理占星術を勉強中。占星術を創作に結びつけて活用できないか、日々模索しています。