双子座の月と作風

双子座の月の欲求


前回の記事で、「双子座のテーマは『知性の育成』です」…と書きました。
心理占星術の世界では、月は「~したい欲求」と読みます。
なので、双子座の月は、ふわっと抽象的に表現すると、「自分の知性を育てていきたい欲求」となります。表現を崩してみて、「もっと賢くなりたい欲求」と言い換えてみるとわかりやすいでしょうか。
自分のしっくりくる表現を探してみると、双子座の「工夫してもっとカンタンに伝わるようにしたい!」という欲求も満たせるので、いろいろと捗ると思います。

さて、双子座の月を持つひとが、「私の知性が育っている」と実感するためには、どうすればいいのでしょうか。
双子座というと、好奇心旺盛で、小学生のように「あれなに?」「これなに?」とチョロチョロとあちこち動きまわっては知識を仕入れているイメージがあります。が、インプットするだけでは、双子座らしさは十分に発揮できませんし、月の欲求も満たせません。
双子座が双子座らしく生きるには、気になったことはかたっぱしから手に入れた情報をどんどん発信して、つまりアウトプットしていく必要があるのです。好奇心旺盛な分、情報過多なりやすいんですよね。
また、双子座の支配星である水星は「私のこころ」について語る役割も担っているので、情報発信の際に自分の意見も添えられると、なおいい感じです。

双子座は「個人的な星座」です。なので、実際に自分が見聞きした情報や、素直な自分の気持ちを伝えることが、双子座の月にとって、とても大事になってきます。
さらに、双子座は「風の星座」ですが、これは「客観的な情報」を司っています。また、「柔軟宮」でもありますので、環境に応じてやり方を変えていくことのできる星座です。
したがって、双子座の性質とは「歩く情報ハブ」みたいなものです。
情報発信までしてはじめて、双子座の月の欲求を満たすことができるのです。

月をはじめとした個人天体が双子座にある場合、気を抜くと情報過多になりやすい傾向にあります。
そのため、家族なり友だちなりTwitterなりブログなりその他もろもろにて、「これは言わないほうがいいよなぁ…」と遠慮しすぎたりせず、アタマのなかにあるものを声に出していくといい感じです。
ちなみに、他の天体との組み合わせによっては、「デリカシーがない」だとか「ひとの気持ちがわからない」だとか言われがちな星座でもあるので、そのへんだけは注意したほうがいいかもしれません…。

「常識的に考えて、これは言わないほうがラクだろうなぁ」とか、「もっと世間受けのいいこと言ったほうがいいよなぁ」と、オトナの視線を取り入れてしまうのは、双子座の月にとっては窮屈です。
というのも、社会を強く意識してなんやかんや言うのは、天球の真逆の位置にある射手座の性質だからです。善悪を考えて発言すると、率直さが命!の双子座の月は鬱々としてしまいます。
『裸の王様』でオトナたちが王様の格好について指摘しない中、「王様はハダカだー!」と叫ばずにはいられないのが双子座なのです。

ひとつ前の星座の牡牛座は「自己保存」に力を入れていましたが、双子座は男性サインなので「自己の拡散」がテーマになります。
牡牛座で築き上げた自己の価値を、水平展開していくのが双子座…というふうにもとらえられます。
牡羊座・牡牛座は「精神的・物理的な自己存在の確立」、すなわち「自立」がテーマだったので、他者に意識が向かいませんでした。3番目の星座である双子座ではじめて、自分ひとりで完結していた世界に、他者の存在が呼びこまれるのです。
なので、双子座の月の欲求を満たすためには、「聞き手」や「読み手」という他者に向かって、情報を発信していけばいいのです。
この際、常識にとらわれたりせず、ありのままの声を発していくことが重要だということを、再確認いただけると幸いです。

双子座の月と作風


双子座の月を持つひとの作品は、とにかくおしゃべりな印象です。小説だろうと漫画だろうと、情報がつるんつるんアタマの中に入ってきます。
大盛りのそばがいきなりドン!と出される感じではなく、わんこそばのように、一口食べるごとに次のそばが入れられ続ける…みたいなノリです。
文章の塊をぶつけてくるようなことはしませんが、最終的にはすさまじい量の情報を食べさせられることになります。

双子座の月らしさが発揮されている作品では、いろいろな情報を流れるようなリズムで入れてくるので、「流しそうめん系」とも言えるかもしれません。
日常系の作品なら軽やかに楽しめるのですが、海王星やら冥王星が効いているひとが、双子座の月をいきいきとさせているような作品は、「こんなに重たいそうめんがあってたまるか」という気分になれますね。

有名な作家だと、ドストエフスキーが双子座の月を持っています。
太陽は蠍座(で冥王星とアスペクト)なので、ご存知の通りテーマはものすごく重たいです。が、文体自体はすさまじく饒舌…と感じています。
こんなひとがいたんだよ、あんなことがあったんだよ、とそれこそわんこそばのようにあれこれ語られているので、ホロスコープを見て納得した記憶があります…。

双子座の月を持っている創作家さんは、「こんなに詰め込んだら、うまくまとめられないかも…」と心配しすぎずに、あれもこれもそれもどれも!と情報を吐き切る勢いで創作をしてみると、精神的に安定すると思います。小説やシナリオなら書き上げてからでも情報整理できるし、漫画ならネームの段階ならまだまだ調整可能ですし…。

これ、双子座の月を持っていない創作家さんにも、オススメしたい行為でもあります。(定型文)
創作に限らず、こうやってブログの記事を書くことにも言えるのですが、なにごとも「やりはじめ」が一番エネルギーを要します。
ウォーミングアップもしたし、さて創作するぞー!という段階になっても、変に気張っちゃったり、なにをすればいいのかわからなかったり…というのは、だれにでも経験があることかと思います。
そんなときは、とりあえずなんでもいいからかいちゃえ!どうせまだひとに見せないし!と軽いノリで適当に文字なり絵なり図なりをかいて、それを叩き台にして内容を詰めていったほうが、ぜったいに効率はいいです。

…わかってはいても、文字ひとつ打つことさえ面倒なときもありますが…。
ものづくりをはかどらせるためには、双子座力が必要不可欠ということですね!

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