水瓶座の月と作風

水瓶座の月の欲求

前回の記事で、「水瓶座のテーマは『価値の共有』です」…とそれっぽいことを書きました。
心理占星術では、月は「~したい欲求」と読みます。
なので、水瓶座の月は「価値を共有したい欲求」を持っていることになります。今っぽく言い換えると「シェアしたい欲求」ですね。
ところで、なぜ水瓶座の月はシェアしたいのでしょうか。
「だれかの役に立ちたい」「有益な人間だと認めてほしい」等々、いろんな理由があるかと思います。いずれにせよ、その根っこには「普遍的なものを大事にしたい欲求」がひそんでいるはずです。どんなに価値があるものでも、独り占めしていたら普遍的にはなりえません。「自分だけの特別」を大切にしまいこんでいても、水瓶座の月は満足できないわけです。
水瓶座の月を持つ方は、ぜひ、「この表現ならみんなに伝わる!」という言葉を探してみてください。日本語や人間の言語にこだわる必要はありません。より普遍性のある表現が見つかれば、水瓶座のシェア能力はうなぎ登り!…のはずです。

さて、水瓶座の月を持つひとが「普遍的なものを大事にしたい欲求」を満たすためには、いったいどうすればいいのでしょうか。
上にも書いてあるとおり、「みんなの役に立つものをシェアする」と言ってしまうのが手っ取り早いですが、記事の文字数を稼ぐために「水瓶座はなぜシェアしたいのか」を掘り下げてみます。
水瓶座は「風」の星座です。同じ風のグループの双子座、天秤座と同様に、他者からの反応で自分自身の存在や姿を認識します。つまり、外側からなにかしらの刺激を受け取れないと、自分自身が何者かわからなくなってしまうのです。特に月が風の星座の場合、自分の心の形が把握できていないと、力を抜いて素に戻ろうにも、どんなふうに力を抜けばいいのかわからなくなってしまいがちです。
なので、水瓶座の月を持つひとは「これは価値があるぞ!」というものをシェアして、さらにみんなから「ありがとう」というリアクションをもらうことで、「だれかの役に立てたんだ、満たされる~~~あ~~~~~~うふふ…………」とゆるゆるリラックスできるのです。
一部のゴリラみたいな水瓶座は「批判でも悪口でもなんでもいいから反応がほしい!スルーされるのが一番嫌!」「そう考えるひともいるのかー、と感心して特になにもしない」と言っていたりもします。ですが、月はいったん傷つくと回復に時間と手間がかかるので、他者から刺激を受けたらほどほどで引き上げることをおすすめします。

水瓶座の好む「みんなにとって価値のあるもの」は、言い換えれば「本当に価値のあるもの」、つまりある種の「本物」である…と思われます。「本質」と呼んだほうが正確かもしれません。
水瓶座を含む不動サインは「本物を見極める力がある」ので(ただし牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座それぞれの言う「本物」はニュアンスが違うような気もします)、水瓶座の月を持っている人は「見る目がある」場合が多いのではないでしょうか。牡牛座の審美眼や蠍座の嗅覚とはまた違う、「国や人種を超えて普遍的なもの」「これからの時代のスタンダード」に惹かれる感性です。
水瓶座からすると、素材や製法にこだわり抜いた最高級品や、歴史と権威のあるものだけではなく、「だれでも入手できて、役に立つもの」もすさまじく価値があるのに…と思うことも多々あるでしょう。ですが、世の中は水瓶座的の言う「価値のあるもの」を拒絶することが多々あります。
たとえば、行き詰まっている組織の中で、「今までうちの業界ではだれもやらなかったけど、他の業界はこれが普通だよ~」ということを提案したとき、「けしからん!そんなもの認められるか!」と怒られたり。(もちろん「すごい!革新的!教えてくれてありがとう!」と感謝される場合もそれなりにあります)
また、「私の作品について気づいたことがあったら、遠慮なく意見をいってほしい」と頼まれて、真面目かつ誠実に答えたら突然縁を切られて凹んだり…。水瓶座の月としては、せめてなんらかの反応はほしいところです。

いずれにせよ、水瓶座の意見はなまじ視野が広い分、ローカルなもの(組織だったり個人だったり)の骨組みを揺さぶったり、枠組みを大きく超えていたりして、なかなか受け容れてもらえない側面を持つのです。
加えて、脅威となり得るものであるからこそ、水瓶座的には良かれと思ったことでも、「反抗的」「破壊的」というふうにとられたりもするのでしょう。当然、ひとびとが持つ保守性を承知の上で、「痛みを伴わない改革なんてない!」と古い体勢を容赦なく破壊するゴリラもいます。
「未来のジャングルを創造するために水瓶座ゴリラとして生きよう!」というエネルギーに満ちた水瓶座の太陽なら、ゴリラになってジャングルを開発するのも大いにありです。けれど、何座だろうと大切かつ慎重に扱われるべき月をゴリラ化してジャングルに放り込むのはどうかと思います。というかゴリラは発情期以外は繊細な動物です。
水瓶座の言う「価値のあるもの」は「理想」であって、理想を現実化するためにはみんなの努力と協力が必要です。それゆえに抵抗を示されて当然であることを念頭に置いておくと、いろんなひとにやんややんや言われても、月が変に傷つかずに済むのではないでしょうか。

水瓶座の月の作風

水瓶座の月を持っている方の作品は、なにかが過大に誇張されていたり、意図的に排除されたりしていない傾向にあります。露悪的でもご都合主義でもないのです。そして、それゆえの見通しの良さ、透明感が魅力的です。
作り手が心から美しいと思うもの、理想主義としか言いようがないものを扱っていても、受け手に対する押しつけがましさがないため、すんなりと心に入りこんでくる印象です。
「破壊者」「宇宙人」「ゴリラ」と好き放題言われている水瓶座ですが、むしろ人道的なものを扱っていることが多いです。そもそも水瓶座はヒューマニズムの星座ですし…。

水瓶座の月の作品を「やさしいな~」「きれいだな~」と感じる一方で、触れていて胸がざわざわとかき立てられるような作品も存在します。これは、水瓶座が受け手に新しい風を送り、常識や価値観を揺るがす性質を持つためだと考えられます。
逆に言うと、作者が何座の月の人であろうと、眺めたり読んだり聴いたりしてやけにイライラしたり違和感を覚える作品があったとしたら、それは「(受け手にとって)水瓶座的なものに心が揺さぶられている」可能性があります。
水瓶座は既存のものに刺激を与える星座なので、行き詰まっているときはそういう作品を積極的に摂取し、疲れているときは意図的に距離をとったりすると、いろいろはかどると思います。

水瓶座の月の創作家さんは、作品をつくりあげて世に出したら、確実にフィードバックを得られるようにしていきましょう。家に帰るまでが遠足であるように、感想をもらうまでが創作活動です。
水瓶座は作品を発表するだけではなんだか物足りなく、他者からの反応を得てやっと「成し遂げた~」と満たされる星座です。それどころか、月が持っている承認欲求をないがしろにしてしまうと、どんどん元気がなくなってしまいます。

作品の感想や批評を得るためには、たくさんの人々の目に触れやすくすることが大事です。水瓶座の月はエゴエゴしい行為が苦手なので、「私の作品!見て見て~~~~~~!」と大きな声で宣伝することに抵抗を覚えてしまう方もいらっしゃると思います。ですが、宣伝をしないとだれにも気づいてもらえません。
容赦なく作品を見せびらかすことで、水瓶座が表現した「価値あるもの」が人々に伝わり、作品が作者の手を離れてからも、より普遍的な価値を持つものへと成長していくのです。

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