山羊座の月と作風

山羊座の月の欲求


前回の記事で、「山羊座のテーマは『システムの管理』です」…とそれっぽいことを書きました。
心理占星術では、月は「~したい欲求」と読んだりします。
なので、山羊座の月は、簡単に表現すると「システムを管理したい欲求」となります。要するに現場で動くのではなく、本部で管理している側になりたいということですね。
一口に「システム」といっても、大小さまざまなものがあります。規則正しく生活することから自分のやるべきことを効率化するためのルール、個人で商売をするための仕組み、企業を回していくためのシステム、そして国家を運営するための法律…。
システムというとあまりにもきっちりかっちりしている感が強すぎるので、「自分でコントロールできる場を作りたい欲求」と言い換えてみてもいいかもしれません。それでも表現がだいぶソリッドな気もしますが、山羊座だからそんなもんでしょう。
山羊座の月を持つ方は、ぜひ、「この表現なら社会に通用する」「どんな状況で使っても恥ずかしくない」という表現を探してみてください。フォーマルな場でも使える言葉を把握しておけば自分の星座の説明を効率よく行えるので、山羊座ライフがますますはかどる…はずです。

さて、山羊座の月を持つひとが「自分でコントロールできる場を作りたい欲求」を満たすためには、いったいどうすればいいのでしょうか。
この問に対しては、既存の場所を自分の意のままに動かせるようにあれこれ動いてみる、自分仕様の仕組みを一から作り上げてみる…等々の方法が考えられます。前者なら自分の目的に合った会社に就職してそこで管理職になろうとする、後者なら起業するような感じでしょうか。いずれにせよ、達成するためにはそれなりに時間がかかるし、骨が折れることです。
それでも、目標を達成するためにきちんと計画を立てて、ひとつひとつ問題をクリアしていくのが、「山羊座の人間」という生き物の資質で、性質だと思います。
繰り返しますが、「自分の自分による自分のためのシステム作り」は生半可なことではないので、「無理無理そんなことできない~」と最初からあきらめてしまう山羊座の方もいらっしゃるかと思います。でも、結局は他人のルールで生きるのが苦手な生き物なので、心穏やかに満たされた日々を送るには、なんとしてでも自分にとってしっくりくるシステムを手に入れる必要があるのです。

また、山羊座は10番目の星座のため、1番目の牡羊座から9番目の射手座の集大成的な立ち位置です。そのため、目指すものが高く!大きく!遠く!なりがちです。
山羊座の月を持っている以上、野心的なのは致し方ありませんが、コツコツがんばってもなかなか目標を達成できないので、途中で精神的に疲れ果ててしまう危険性をはらんでいます。
加えて、山羊座は12星座中もっとも月(=こころ)の居心地の悪い星座で、山羊座の月を持っているひとはついつい自分の気持ちを無視してしまいがちな面を持っています。
月が満たされないせいで干からびかけていても、「ここまではやらないと」「ちゃんとできるようにしないと」「世間から認められるようにしないと」「社会からの要求に応えられるようにしないと」と無視してしまう傾向にあるのです。

自分の感情に振り回されないという面では、とても安定しているのかもしれません。
ですが、月というのはふるふるの水まんじゅうのようなものです。サ○ウのごはんのように常温で適当に保存できるような便利な代物ではなく、みずみずしさを保てる条件下で保存して、なおかつ「購入後はお早めにお召し上がりください」なものなのです。
「こんなぷるんぷるんしたものに構ってられるか!ワガママ言ってたらなにも進まねえ!」と水まんじゅうを放置して栄養価の高い山羊汁ばかり摂取していると、月はいつのまにかカピカピになってしまいます。あるいはカビカビになってしまうかもしれません。
月がカピカピのカビカビになってしまったら、いくら健康管理をきちんとしたところで、飲み会を断って早く寝たところで、元気が出なくなってしまいます。そうするとなにをやってもはかどらなくなってしまいます。
より効率よく、安全に生きるためにも、定期的に心のままに行動する習慣を取り入れてみてもよさそうです。取るに足らないような小さなことでも達成できたら自分に飴ちゃんをあげてみたり…。「こんなの自己満足じゃないか!」を切り捨てすぎないことがキモになってくるかと思います。

どうしても自分のこころの声がわからないようでしたら、とりあえず肉体を大事大事超大事にしてみるのはいかがでしょうか。
100%自分のために行動できれば、山羊座の月を持つひとの意識をチョモランマの山頂から海抜0mに引き戻せるだろう…という算段です。社会に向けすぎてしまっている意識を、肉体を介して自分自身に向けてやるのです。
また、山羊座はフィジカル重視な「地」のサインなので、基本スタンスは「いのちだいじに」のはず。肉体が満たされていれば、月もある程度以上満たされる星座なのです。

でも、月が山羊座であっても、「いのちだいじに」が苦手なケースもあるので要注意です。天体の配置によっては、規則正しく生活をするのが苦手だったり、働きすぎたり食べすぎたり飲みすぎたり遊びすぎたりで無理しがちだったり、体調を崩すまで気づかないひとも多々います。
心当たりのある方は、肉体の出すサインを見逃さないよう意識してみてはいかがでしょうか。「ちょっとのどが痛いかも…?」「今日は会議中に3回も寝落ちしてしまった…」等々、風邪や寝不足の兆候に気付いたら、杞憂かもしれないと思いつつも早めに対処することをおすすめします。特に歯医者は怖がってはいけない…さっさと行くべきだった…と心底思いました。
そして、肉体の違和感を無視し続けたら別に山羊座だろうと何座だろうと最悪死にます。ちなみに、私の曽祖父は上京した勢いで盲腸を我慢していたら腹膜炎になって亡くなったそうです。

こうやって自分の肉体をいかに長く使うかを考えて行動すると、維持の力=土星力が育っていきます。
土星力は山羊座の月の方がすこやかに暮らすために必要不可欠なものなので、ぜひ意識してみてください。少なくとも、自分自身のこころに意識を傾けるよりは簡単だと思います。

山羊座の月と作風


山羊座の月を持っている方の作品は、主人公がちゃんと社会的に自立できてから終わることが多いようです。
「きちんときりのいいところまでやり遂げる」のがポイントです。志を抱いて未来を見据え、望むものをきっと手にできるはずだ…みたいな精神性重視な終わり方はほとんど見かけません。「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいなラストでも、ちゃっかり自分が生きていくための基盤を築いていたりします。
やはり現実的で着実な「地」の星座である以上、努力が実を結ぶところまで描き出したいのでしょう。理想が理想のままではだめなのです。実行して、カタチにしてなんぼのもんなのです。山羊座は「結果」をつかさどる星座でもあります。

ちなみに、山羊座の月を持つひとの小説で、「私はこんな社会をつくるぞ!」と意気込んでいた主人公が、時代の国家の圧倒的なパワーに振り回されて、疲弊しきって最終的に死ぬ話もありました。やはり、山羊座の月は他者のルールのなかでは生きられないようです…。
自分システムを作り損ねた山羊座は社会的に死ぬだけではなく、たまに肉体的にも死ぬのです。シビアな星座なので、ご都合主義にするくらいなら主人公には死んでもらう…な印象です。
もっとも、山羊座は転んでもただは起きない傾向にあり、自分システム構築のためにあの手この手をつくすので、そう簡単には死なないはずです。

山羊座の月を持っている創作家さんは、作品をしっかりと完成させて、発表して、「あのひとは作家だ」と世間に認識されていくことが必要不可欠になっていきます。外側の世界できちんと認められたい星座だからです。
自分の作品を発表するのに適した場所がないなら、自分で作るのみです。既存のイベントやウェブサービスをうまく活用しつつ、「これだけはゆずれない!」「自分の作品が認められやすいシステムを作ってしまえ!」と野心的に慣れるのが、山羊座の強みです。
そうやって山羊座が作った発表の場にひとびとが集まってきて、豊かな文化が育まれているくのでしょう。

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