木星が射手座に入ったからには「全力でやって」「力を抜く」

トランジット, 占星術射手座, 木星

2018年11月8日から2019年12月3日のあいだ、木星が射手座を通過します。
射手座といえば木星の本来の居場所であり~…みたいな説明をしたいのですが、今回は諸事情により全力ですっ飛ばします。
そして、「じゃあ、射手座木星の時期ってどんなふうに過ごせばいいのだろう?」という部分だけバッサバサと書いていこうと思います。

そんなわけで、射手座木星期の流れというか「こうしておけばいいんじゃないかな~」ということについて、二段階に分けてみました。

①全力でやって
②力を抜く

以上です。

…で終えてしまうのはさすがに話をぶん投げすぎな気もするので、もうちょっと細かく書いてみようと思います。

まず、「①全力でやって」について。

射手座や木星の象意である「挑戦」や「冒険」の部分ですね。
自分にガンガン負荷をかけて、惜しみなくエネルギーを注いで(ちなみに私のいうエネルギーとは「体力・気力・AP」のことです)、限界を超えたその先にあるものに手を伸ばす…みたいな感じです。

射手座なので、弓矢でたとえてみましょう。
矢を射るためには、弓をぐぐっと引く必要があります。
そして、もっと速く、もっと遠くまで矢を飛ばすためには、より強い弓に持ち替え、よりきつく弦を張り、明日筋肉痛になることも構わずに弓を引けばいい。
この「もっと速く、もっと遠くまで」、すなわち未知を目指すことが、射手座木星の時期にやっておきたい「挑戦」で「冒険」なのではないかなーと思います。

そして「②力を抜く」について。

①で力を振り絞ったあとに、ふっと力をゆるめる。
そうすることで、より軽やかに、より勢いよく、力を発揮することができる…というアレです。
なにかしらのスポーツをやったことがある方は、感覚がつかみやすいんじゃないでしょうか。

いくら力を込めて腕を振り下したとしても、ボールをつかんだままでは投げられないし、
矢から手を放さないと、的を射ぬくこともできない。
それどころか、「手を放すのは怖い…」「俺が最後までコントロールするんだ!」とガッチガチに力んだままだと、注力してきたことがポシャってしまったり、あらぬ方向に飛躍してしまい大惨事になるリスクも高くなります。

もうこれ以上自分にできることはないとわかったら、どんな結果が出るのか偶然性にゆだねてみる。
あるいは、いったん機が熟すのを待ってみる。
積極的かつ戦略的に力を抜くわけです。
そのほうが結果的にうまくいくかもしれないし、自分でも想定外の展開になったりして発展性があるし、そしてなによりおもしろいはずです。
ある種のギャンブルですね。
現状維持では先細るばかりなので、木星射手座に入ったのを機に、ギャンブルをしておいたほうがよさそうです。
「ギャンブルは遊びじゃねえんだよ!」ってわけです。

個人的には「全力でやる」ことよりも「力を抜く」ことのほうが難しいと思います。もちろん個人差はありますけど。
「自分にできるのはここまでだ」と認めて、それを世界に放ってあとは野となれ山となれ…と、結果を「自分以外のもの」に委ねのは、勇気がいることではないでしょうか。
この記事を書いている今も、これを全世界に向けて公開するのは億劫だ…できることならこのままお蔵入りしてしまいたい…という気持ちもあるわけです。

そして、やれることをやった後も、「はたしてこれでよかったんだろうか…」「うまくいかない気がする!あー!」と落ち着かない気持ちになったりするものです。
なにかを追いかけているときは余計なことを考えずに済むので、比較的精神が安定するものなのですが、手持無沙汰になると急にいろいろ考えてしまって不安になるわけですね。
それでもおおらかに構えてられるようになるのが、射手座木星期の目指すところなのではないでしょうか。

不安をごまかすために「いっけな~い向上向上!」と常になにかに取り組み続ける射手座は実はまだまだ未熟で、熟練の射手座(ってなに?)はやれるところまでやったことをカラッと忘れて堂々と振る舞うものなのかもしれません。
まあ、さっきまでやっていたことをすっかり忘れて、「あれおもしろそーーーーーーーー!」と煮えたぎるマグマで真っ赤な火口に突っ込んでいく射手座もいるのでなんとも言えませんが…。

こんなふうに「全力を振り絞るだけではなく、力を抜いてみるところまでやってみよう!」と書いたはみましたが、そんなこと頭ではわかってるわ!というケースがほとんどだと思います。
でも、せっかく木星が射手座に入ったのだから、勇気を出して、難しいことを考えず、ほんの少しでも挑戦してみることができれば、きっとその内いいことがあるはずです。
特に創作活動を重ねてこられた方は、発表とか宣伝とかガンガンやりたい時期です。
(ただし、心身の調子が優れない場合はやめておいたほうが賢明です。射手座木星は無理をすることなので…)
そして、この無責任さもまた、射手座らしさでもあるのではないでしょうか。