土星山羊座入り、最後に笑うのは

トランジット土星, 山羊座

2017年12月20日に土星が山羊座に入るらしい。
2年に1度くらいのまあまあレアなイベントなので、アクセス稼ぎのためにブログを書こうと思う。こういう身も蓋もない言動も「わあ、山羊座の土星っぽーい」と雑に流していただければ幸いである。
ちなみに、土星が山羊座に滞在するのは2020年3月22日までです。

土星といえばシステムやルール、カタカナ語を使わずに説明すると「目的のための複雑な仕組み」である。
個人的な視点では「自分らしく生きるための仕組み」で、社会的な視点では「ひとびとが安心して暮らすための仕組み」。時と場合と語り手によってニュアンスは変わるだろうが、だいたいこんな感じだと思う。
ところで「自分らしく生きる」といはいったいどういうことなのだろうか。そもそも「自分らしさ」とはなんなのか。果たしてそんなものは存在するのだろうか? もしかして…20世紀の広告業界が造り出した幻想なのではないか? そんなことを思わなくもないけれど、二度と本題に戻ってこれなさそうな話題なので今回は割愛する。

とにかく、土星には「自分らしく生きる」「ひとびとが安全で安定して暮らす」みたいな目的が必要だ。土星にはしっかりと根を下ろすイメージもあるので、「着地点が必要」と言い換えてもいいかもしれない。
目的なき土星的なものはゴミだ。害悪だ。「複雑な仕組み」だから放置しておくと邪魔だし、ナマモノの場合は燃やさないと腐る。
しかし、世の中にはすでに目的を失ってしまったシステムやルールにあふれている。「これ、やる意味あるのかな…」「でも今までずっとやってきたし」「効率が悪すぎてイライラするけど、やり方を変えてやんややんや言われるのも嫌だから我慢しよう」みたいなものごとに、心当たりがあるひとも少なくないんじゃないかと思う。

さて、山羊座は土星の本来の居場所だ。
つまり、土星のシステム構築力のもっとも発揮される星座が、山羊座なのである。
土星が山羊座に回帰すると、目的を達成するために合理的に動こうとする。無駄を排除したり、新しく必要な仕組みを作ったり、昭和の悪しき遺産を燃やそうとする動きが活性化するはずだ。すでに心当たりがあるひともいるかもしれない。
土星や山羊座というとどちらも厳しい印象があったり、生真面目で窮屈そうな感じがしたりするかもしれない。たしかにそれらは一つの側面ではあるのだろう。
だからといって、つまらない土星も山羊座も天体や星座ではない。むしろ、目的のために陰惨な迷信を否定するし村は焼くし建国だってする、強くてかっこいい存在なのだ。山羊っぽいものを保守的だと思って舐めてかかると、強烈な頭突きをお見舞いされて最悪死ぬ。

とはいえ、社会や他者の持つ土星・山羊座っぽさが自分に向けられるとなると話は別だ。自分にとって不要な仕組みに無理やり詰めこまれてぎゅーぎゅー締めつけられたらきついし、「こいつ使えねぇわ」と切り捨てられたりしたらつらい。
もちろん、そういった自分の外側にある仕組みや他者の采配に柔軟に対応して、無難に適応していくことも大事だと思う。
けれど、時代は土星山羊座だ。土星が射手座にいたころに得た理想と見識を野心に変え、持てるすべてを使って現実に落としこんでなんぼの時代だろう。特に2018年は蠍座の木星も相まって、手段を選ばないひとびとが剛腕を振るうのではないかめちゃくちゃ期待している。
時は戦国、世は乱世。忖度の裏には陰謀があると思え。最後に笑うのは野心を伴った実力者である。

野心がないひとは……土星が射手座にいるあいだ、いったいなにをしていたの……?
自由に動き回れる射手座の時代は、いろんなものを見て知って体験することが大事だ。
射手座の土星の下でへらへらふらふらしているうちに、こんなことができる仕組みがあったらいいな、あんなものが作れれば人生楽しいだろうな、これがあればみんな幸せになれるなぁ!と、夢や理想が浮かんだりはじけたり。これは許せない、それはどうかと思う……と、正義感に引っかかることも多々あったはずだ。あってほしい。
このような土星射手座期間中に生じた、どこか無責任で浮ついた可能性は、土星が山羊座に入るころには具体的な目的へと変化していてほしいものだ。もし、いまだに思考がふわついているなら、実際に形にすることも考えてみてもいい。
野心なんてないよ……私はこのまま部屋の隅っこで朽ち果てていくんだ……というひとは、土星射手座の時代(2015~2017年ごろ)になにがあって、どんなことを考えたか、一度洗い出してみるといいかもしれない。
その上で、己の野心を実現するために具体的な計画を立て、具体的な行動をし、具体的な結果を確認し、具体的な改善案を考えていければいいんじゃないかな。
PDCAを回す、というやつである。
このへんに関してはこんな怪しくて雑なブログではなく、ビジネスとか業務効率化とかに詳しいひとに当たったほうがいいと思う。決して記事を書くことに飽きたわけではない。