水瓶座について-価値の共有

水瓶座の要素

星座の性質は、その星座が持っている「要素」の組み合わせで考えてみると理解しやすいと思います。
この「要素」というのは、

  • 男性サイン/女性サイン
  • 火サイン/地サイン/風サイン/水サイン
  • 活動サイン/不動サイン/柔軟サイン
  • 個人的/社交的/普遍的

です。

水瓶座の持つ要素は、以下のとおりです。

  • 男性サイン
    • 陰陽の「陽」であり、エネルギーを外に放出します。
  • 風サイン
    • 「思考タイプ」に分類されます。自分というものから離れ、ものごとを客観的に把握し、論理的に処理します。言語やコミュニケーションを司ります。
  • 不動サイン
    • すでにあるものを維持し、価値を積み重ねていきます。
  • 全体的
    • 統合がテーマで、「社会」や「みんな」に意識が向かいやすいです。

これらの要素を組み合わせてみると、水瓶座は「価値のあるものをみんなが使えるようコミュニケーションをとる」みたいな感じになります。
広い視野を持つ水瓶座にとって「価値のあるもの」は「みんなの役に立つもの」であり、「有用なものをより普遍化していく」みたいなノリでもいいかもしれません。今風にいえば「シェア」ですね。人同士の言語的なつながりを通じてなんでもかんでもシェアしようとする星座なので、SNSも非常に水瓶座っぽいものです。
ちなみに、星座の性質は、厳密に言語化する必要はないです。「この表現、いい感じだからみんなにシェアしたろ」と拡散したくなるような言葉を選んでみましょう。水瓶座の知性と感性で選んだ言葉が時代に新しい風をもたらす…かもしれません。

11番目の星座

水瓶座は12星座の11番目の星座です。
1つ前の山羊座で今までに手に入れたすべてを使って、ありとあらゆる手段を用いて、大きなことをやり遂げた後。構築したものの維持を行うのが、水瓶座です。
長いあいだ続いているお店や企業、そして国家は、何度となく変化を取り入れ、イノベーションを繰り返しています。
なにかを成し遂げるときには、山羊座のように持続可能なシステムを粘り強く構築していくことが大事です。ですが、当初のシステムを維持し続けることにエネルギーを注いでいると、社会さえも飲みこんでしまうような大きな時代の波がきたときに、対応しきれずに粉々に破壊されてしまいます。
特に技術が発達する速度の速い現代において、水瓶座の時代を読む力・改革力は重視されています。

また、水瓶座は時代を読んですでにあるものの価値が失われてしまわないようにするだけではなく、世界中に伝播する時流を利用して価値を広めてゆく性質も持っています。
山羊座の意識は「社会的なもの」に向けられていますが、水瓶座が見つめているのは「共時的なもの」。山羊座の作った社会や文化の外側にあるもの、あるいは社会を超越したものに興味を持つのが、水瓶座なのです。

水瓶座は他者とのコミュニケーションを重視する「風」の星座です。同じ「風」の星座の双子座はたまたまそこにいたひととのおしゃべり、天秤座は相手との一対一の対話を大事にしています。
水瓶座の場合は「不特定多数の交信」というとわかりやすいでしょうか。名もなきひとびとの声に耳をかたむけ、相手が何者だろうと分け隔てなく情報を交わす――というイメージです。
水瓶座は自分自身も大勢のうちのひとりであると認識していると同時に、大勢のなかのひとりひとりにも個性があることを大事にしています。それゆえに「私が私が!」と自我をむき出しにするのではなく、「そういう意見を持っているひとが多いから、きっとそうなんだろう」と客観的に判断することが得意です。主観にとらわれず、より多くの人々の声を聞けるからこそ、今の、そしてこれからの時代になにが必要なのか察することができるのです。
従来のやり方に固執せず、実績があろうとなかろうと偉ぶったりせず、社会的に見て上のひとの意見も下のひとの意見も分け隔てなく取り入れる。それを実行に移せることが、水瓶座の強みです。

ちなみに、水瓶座は相手を選ばない傾向にあります。それは、相手が何者だろうと自分にとっては「どうでもいい」というわけではありません。相手が何者だろうと、みんな同じ人間で、みんな等しく価値がある。それが、水瓶座の世界観で、理想なのではないでしょうか。

改革と共時性

支配星からも星座の性質を考えてみましょう。
水瓶座の支配星は「天王星」です。
天王星は太陽系の七番目の惑星で、土星の外側を公転しています。肉眼ではほとんど観測できない天体で、発見されたのは1781年です。
古典占星術では、肉眼でも見える「太陽」「月」「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」しか用いられてきませんでした。天王星を西洋占星術で使うようになったのは、比較的近年なのです。
天王星が発見されたのは、産業革命がはじまったころ。ヨーロッパの社会の仕組が大きく変化しはじめた時代です。そのため、天王星は技術の発達や社会構造の変化と関連付けて考えられています。

「変化」「革命」「改革」「独立」。そこはかとなく力強くて先進的な言葉が、天王星が象徴するもの(の一部)です。ひとによっては、天王星から乱暴なイメージを受ける場合もあるかもしれません。
たしかに、天王星は先に進むために既存のものを破壊する面も持つので、「荒々しい」と感じるのも当然でしょう。
大きな変化は、あんなものやこんなものをひっくり返して、隠れていたものを白日のもとにさらすこともあります。そのため、「暴露」も天王星の象徴するものです。やっぱりなんだか強そうです。

天王星に支配される水瓶座も、未来志向の強い星座です。先に進んでいこうとするのは男性サインの特徴でもありますが、主体型の「火」の星座とは違って、「風」の星座である水瓶座は客体。「俺が未来を創るぜ!」というノリではなく、「これからの時代に必要なものの話をしようじゃないか」な感じになります。
つまり、水瓶座は自分が当事者にならないことで、社会で当然とされきたことや、惰性で続けてきたことからいったん離れ、「これからの時代にはなにが必要か」を客観的に判断するのです。

このように、理知的なイメージのある水瓶座ですが、支配星である天王星の話を長々としてしまった手前、実は革新的すぎてある意味破壊魔な星座なのでは……という面に触れないわけにはいきません。
たしかに、水瓶座が強いひとは場の空気をしれっとぶちこわしたりします(さらにいうと、空気を読んだ上でぶちこわしているケースが多いと思います)。また、なにかにこだわっていたかったり、秘密にして大事大事にしまっておきたいひとからすると、水瓶座の言動は刺激が強すぎるのではないでしょうか。

ですが、水瓶座を見て「おらが村に宇宙人がやってきた!捕まったら脳みそいじくられて都会人にされちまうぞ!」と思うのは早計です。
実は、水瓶座の支配星は天王星だけではありません。土星もまた、旧くから水瓶座を支配しているのです。
土星は「維持」や「安定」の天体です。合理的にものごとを判断し、効率よくシステムを回していこうとします。
つまり、水瓶座の根底には、1つ前の山羊座から持ち越した「しっかりとした基礎・体系」の意識があるのです。価値を万人に通用するものにするためには、価値を共有するためのシステムが必要不可欠だからです。
ゆえに、既存のものごとが順調に回転していて、それに不満を抱くひとがそんなにいなかったら、水瓶座が体制をぶちこわす必要はありません。
そもそも、水瓶座は他の星座と同程度に良識も常識もある生き物のはずです。常識を知らずに常識破りな行動をするわけではなくて、常識を知っているからこそ、常識をいい感じに破壊できるのです。

水瓶座がその独自性を発揮するのは、既存のルールに対する不満が増えはじめてきたとき。あるいは黒船来航のように、時代の波が押し寄せてきたとき。
権力や権威のない人々、あるいは弱者の声を聞いて、みんなのために改革、あるいは革命に乗り出します。クーデターだって起こしちゃいます。
恐ろしい速さでものごとが変化していく現代において、水瓶座は大活躍です。あるいは「猛威をふるっている」といってもいいかもしれません。
猛烈なスピードで技術が更新されていくので、なにがなんだかわからなくなりそうです。

一方で、ネット上では時代を生き抜くための情報がどんどんシェアされています。「これはシェアしちゃダメだろ…」というものもシェアされています。
「価値があるものは独り占めしないで、みんなで共有しないと」「みんなの役に立ちたい」「お礼を言われたい」「承認してもらいたい」――。何座生まれだろうと、それぞれの内なる水瓶座意識がいい意味でも悪い意味でもはたらきまくった結果が、今の世の中なのでしょう。
正しい情報も間違った情報も玉石混交、ハイスピードで誰にでも届く、ごった混ぜのカオス状態。この混沌っぷりも、水瓶座らしさのひとつの形です。

価値の共有

上記の内容を心理占星術的な表現でまとめると、「価値の共有」になります。
水瓶座は「価値あるもの」を時代に合わせてリノベーションして、みんなが活用できるよう共有します。そうやって、個人どころか社会を超えた共時的な価値をつくり上げていくことで、未来に向かっていくのです。

最近ではSNSや簡単にHPを作れるサービスが発達したり、インターネット上で作品を販売できるサービスができたり、して、どんどん作品を発表しやすくなっています。
個人や周りのひとだけで「この作品最高だわ~」と楽しんできたものが、日本中どころか世界中のひとに見せることができる時代になったのです(という記述を、今から二十数年前の学研の「科学」で読んだ記憶があります)。
また、オンデマンド印刷で安価できれいに冊子を印刷ができるようになって、「えっ、これ、市販の本じゃないの…?」みたいな同人誌を見かける機会も増えました。個人でもがんばれば本屋さんにならんでいるような冊子を作れるのです。
まさに水瓶座さまさまです。

2 件のコメント

  • 「おらが村に宇宙人がやってきた!捕まったら脳みそいじくられて都会人にされちまうぞ!」
    に笑いましたw
    一般的な水瓶座のイメージから一歩も二歩も踏み込んだ解釈が素敵です。
    土星の影響もあるんですよね。それがなめらかに、自然に書かれているところもすごいなと思いました。
    水煮さんの文章はとってもオリジナリティに溢れていて、素晴らしいです!

    以前鑑定でお話をしたとおもうのですが、占いを扱った小説を書いていまして、それが7~8割ぐらいまで進んだところです。
    西洋占星術のシステムの説明を自分の言葉で紡ぐことが出来ず、苦慮しています。
    どうしても教科書的、教本的、になってしまうのですよね;
    その点水煮さんはスゴイなあと。
    話がズレてしまってすみません(汗)。

    私は応援の意味も込めて、なるべく「良い!」と思った作品などはブログやTwitterで紹介しています。
    こういうところはこの記事でいうところの水瓶座のシェア精神からきているのかなあと思いました。
    シェアについての説明は、まさしくそんな感じなんです(笑)。
    面白い記事をありがとうございました(´▽`)

  • いつもお世話になっております!
    「とりあえず書かないと終わらない…!水瓶さんには悪いが偏見を書き殴らせてもらうぞ!」と思いながら書いた(問題の)部分を挙げていただきありがとうございました。
    私自身は水瓶座成分が希薄なので、水瓶座の象意をしっかりつかもうとあれこれ考えながら書いていたら、今までで一番長い記事になってしまいました…。
    私が占星術を教わった先生は副支配星も重視していて、私も天王星よりは土星のほうがまだ取っ付きやす…取っ付きやすいかな…?な気がして、土星についてもあれこれ書いてしまいました。そして長くなりました。

    占い小説(略してしまいました…)、書かれているんですねー!しかももう7~8割なんて…!
    私はどんどん失速するタイプなので、コツコツと書き続けられる方はほんとうに尊敬します。
    そして西洋占星術のシステムの説明、やたらと複雑ですよね!
    ブログや教科書だと図を載せて「ホロスコープはこういうもんです」「各星座の要素を表にまとめてみました」みたいに視覚的に説明できますが、小説は文字だけで説明しなければいけないので、難易度がぐっと上がりそうな印象です。さらに舞台設定や雰囲気の縛りもありますし…!
    どんなお話なのかすごく気になってしまいます…。

    水瓶座精神旺盛な方々がいろいろシェアしてくださるおかげで、毎日楽しく生きております。
    そして、私の記事もシェアしていただきありがとうございます!
    水瓶座の波のおかげで、思いもよらないところに「まさかのこんなもの」が届いたりして、ほんとうにおもしろい時代です(∩´∀`)∩
    こちらこそコメントいただきありがとうございました!

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