射手座の月と作風

射手座の月の欲求


前回の記事で、「射手座のテーマは『理想の追求』です」…とそれっぽいことを書きました。
心理占星術では、月は「~したい欲求」と読んだりします。
なので、射手座の月は、簡単に表現すると「理想を追求したい欲求」となります。たいへんわかりやすいですね。
射手座は「火」の星座なので、自分の内側にあるものを外に発散しようとします。なので、射手座の月は「追求した理想を発表したい欲求」を持っているともいえます。
射手座の月を持つ方は、ぜひ、「ぼくがかんがえたさいきょうの『いてざのよっきゅう』」を追い求めてください。そして、それを気軽に言いふらしてみましょう。そうやって自分自身の考えたこと、成し遂げたことを宣伝して、射手座の持っている「広める力」を磨ければ最高です。

さて、射手座の月を持つひとが、「理想を追求したい欲求」を満たすためには、どうすればいいのでしょうか。
射手座はなんの前提もないところから、自発的になにかをつくり出したり、新しい動きをはじめたりするのはあまり得意ではありません(こういうのが得意なのは、同じ火の星座の牡羊座です)。
射手座のトレードマーク(?)である弓矢を扱う上でも、的がなければ矢を放てないのです。いや、放つことそのものはできるっちゃできるんですけれど、狙いを定めなければ矢のムダ遣いになってしまいます。地味に高いんですよね、カーボン製の矢…。
矢、つまりエネルギーの浪費を避けるためにも、的は必須です。
そのため、射手座のひとは、まずは興味を持てるもの、追いかけてみたいと思えるものを見つける必要があります。

どんなにインドア派の射手座であっても、なにもしないでごろごろしていては、射手座らしいなんかおもしろそうで発展的なことはできません。飛ばねえ射手座はただの豚です。ぶたやろうです。
まずは町に出るなり、本を読むなり、インターネットの海にこぎだすなりして、あれこれ考えたり、試したりするためのネタを見つける必要があるのです。
そしてネタさえあれば、射手座はアマゾンの奥地に向かったり、逆に家に引きこもってぐだぐだしながら哲学だってできてしまいます。
要するに、退屈しないためのネタ探しが大事、ということです。

「最近なんだか元気が出ない…」という場合は、とりあえず「話のタネになるかもしれないなー」くらいの軽いノリでひとの誘いにホイホイ乗って、おもしろそうなネタを探しに行ってみてください。
この場合、「気軽に」がカギになると思われます。
矢は軽ければ軽いほど、遠くまで飛びます。射手座もアタマが軽ければ軽いほど、どこまでも行けるはずです。
射手座の月のひとの場合、ご本人が矢になるので、考えすぎやしがらみすぎ、責任の感じすぎ…等々、重たい思考は捨てて行動に出なければなりません。

一般的に「楽観的」といわれている射手座ですが、実際は考えすぎで元気がなくなってしまうケースが多いので、注意が必要です。
というのも、射手座は「あんなこといいな、できたらいいな」の希望的観測の生き物ですが、一周回ってネガティブになってしまうことも少なくありません。
「あんなことをできるようにするためには、まずはこれをやらなければいけない」「でもそれだけじゃカバーしきれないから、別の分野にも手を出さないと」と、あれをやってこれをやってそれもやって…と考えているうちに、だんだん混乱してしまうのです。なにから手を付ければいいのかわからなくて、しんどくなってしまうひともいるかもしれません。
そして、「こんなんじゃ理想の自分に近づけない!」と、足踏みばかりしている自分に失望して、ますます元気がなくなってしまいます。

要するに、「あんなこといいな、できたらいいな」にのめりこんで、理想が高くなりすぎてしまうのです。
どんなに軽い矢を開発したところで、理論値ほど遠くまで飛ばないことがほとんどでしょう。現実世界にはさまざまな要素が入り乱れていて、理想どおりにいかなくても当然なところがあります。
「あんなことできない、あんなふうにはなれない…鬱だ…」と落ち込んだときは、理想の高すぎ、および考えすぎを疑ってみてください。
ついでに、客観的事実を把握しておくとベターだと思います。もしかしたら、虚像を前に落ちこんでいるだけかもしれません。

また、射手座は死にやすいです。
特に、どんな星座であれ傷つきやすくてうるうるの月が射手座にある場合は、たぶんそれなりに繊細でしょう。ひとになにか言われて落ちこむというよりも、自分で勝手になにかにつまずいて失速していく…そんな印象です。
というのも、射手座は遠くまで飛ぶように、極限まで軽くしたカーボン製の矢です。でも、重たいけれども丈夫なアルミ製の矢に比べると、とてももろくて折れやすいです。
そして、射手座をはじめとした火の星座は、カーボン製の矢のようにもろいです。
自分自身が太陽目指して飛んでいるときは調子がいいのですが、なにかにぶつかると簡単に折れます。他の星座からすると大したことじゃなくても、あっさりと砕け散ります。
また、後先考えずにエネルギーを使いすぎて、後々ガス欠になって墜落してしまうケースも多々見かけます。

でも、放っておけば自発的にこころの火種を探しだして、また軽やかにどこかに行ってしまう星座でもあるので、そういう面ではしたたかです。
失敗して落ち込んでも、しばらくすればまた元気になるから大丈夫。だれかが尻拭いだってしてくれる。
それくらいのノリであれこれ試せたら、射手座の月を持つひとの人生は充実するはずです。

射手座の月と作風


射手座の月を持っている方の作品は、最終的には理想に手がとどくような落としどころになる方が多いようです。「こうであればいいのに」がきっと叶うだろう世界にたどり着いて、一件落着となるのでしょう。
射手座は自分が「いい」と思ったことを広める星座なので、物語の最後では理想を貫きとおしたひとの姿が描かれることも多々あります。
また、精神性を重視しているので、主人公の生き様が強く印象に残るような終わり方も特徴的です。

一方で、ゲーム感覚でいのちやらこころやらを踏みにじるような展開に持っていくケースも見かけます。ユートピアを目指した結果、ディストピアになってしまう…という世界観も、射手座の月のひとの趣味に合うのかもしれません。
ちなみに、逆転ハッピーエンドになることも、どうしようもなく救いようのない結末になることも両方あるので、受け手としては(いい意味で)落ち着かないです。

このように、作品の印象が大きく違ってくるのは、射手座が思考実験を好む星座であるからだと考えられます。
射手座の月のひとは、極端に善性の強い世界を描いたり、逆に、あえて露悪的に作品を作ったりして、あれこれ試してみているのかもしれません。そうやっていろいろと試すことで、自分自身のなかにある理想をふくらませているのでしょう。

射手座の月を持っている創作家さんは、作品を自分の研究成果だと考えると、創作ライフがはかどるかと思います。
というのも、射手座はアカデミックな領域も司っている星座だからです。
作品は論文で、発表の場はゼミ(小規模なイベント)だったり学会(大規模なイベント)だったり学会誌(アンソロジー)だったり書籍だったり…。
とにかく、研究成果である作品を発表してなんぼのもんです。遠足は家に帰るまでが遠足であるように、射手座にとっての創作は発表するまでが創作です。
作品を発表して内容についてあれこれ議論したり…もきっと楽しいと思うのですが、なにより、「作品を発表できるカタチにする」ということが大事です。
しつこいようですが、射手座は的がなければ矢を放てません。なので、「発表」という的を用意してやる必要があるのです。
なので、どんどん作品を発表して、受け手を沸かせていただけましたら幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です