火星射手座入りだから全裸で冒険だ
火星蠍座期間中、無事に燃え尽きて灰になった皆さま、あけましておめでとうございます。
大小さまざまな事故が起きて、時にはきたねえ花火も見れるかもしれない…というワクワクに満ちていた時期ももう終わり、1月26日からは新しい季節がやってまいります。具体的にいうと、火星が射手座に移る。
さて、今日もお空でリアルタイムに動いている「火星」とは、心理占星術的にはどんなものなのだろうか。
個人的には「生き抜く力」という解釈が好きなので、積極的に記事にしていきたい。
野生でも、都市でも、対人関係でも、人間社会でも、宇宙でも、そして異世界でも、いつもどんなときも死なない力。
そう、力だ。力とはよいものである。
力いっぱいボールをぶん投げれば遠くまで飛ぶし、力いっぱいボートをこげば速く進めるし、力いっぱいぶん殴れば相手は死ぬ。ちなみに、暴力はダメだと思います。
力は単純にして明快。速くて確実。この愛なき世界を生き延びるためには、腕力にしろ権力にしろ圧力にしろ念力にしろ、まずは力を行使しなければならないのだ。
ただし、力というものは有限だし、使い方を考えないと効率が悪すぎて力尽きてしまう。やみくもに殴るよりも、さっくりと急所を突いたほうが楽だし。
あと、力は使っていかないとパワーアップできないし、持続性も心もとない。
なので、「生き抜く力」を鍛え、育み、より強くすることに、「火星」という象徴を使ってもいいんじゃないっすかね~~~~~~と思う。
そんなわけで、射手座の火星とはどんな感じなのだろうか。
射手座といえば閉ざされた関係性から抜け出し、いろんな人間のいる広い場所――つまり社会に飛びこんでゆく星座である。
なので、「社会で生き抜く力」とでもしておこう。
社会にはいろんなひとがいるし、いろんなルールがあるし、いろんな抜け罠や落とし穴があるから、対人関係を生き抜くよりもエネルギーの使い方が複雑になってくると考えられる。むしろエネルギーの使い方をいちいち考えていたら頭がパンクして死ぬ。
特に、射手座は「知らない場所やもの」「ここではないどこか」「あったらいいな」を追いかけてゆく性質を持っているから、めちゃくちゃ燃費が悪い。というか、効率なんて考えていたら、射手座的な気楽で後先を考えない行動なんてできないはずだ。
でもまあとりあえず見識を広めないと社会というものは把握できないし、一度試してみたほうが計画も立てやすくなるし、こたつでぬくぬくしているあいだにも我々は刻一刻と死に近づいているのだから、こんな与太話を読んでいないで寒空の下に飛び出したほうがいいと思う。そして奥歯をがちがちと鳴らしながら激しく震えろ。
このとき、寒さなんてどうでもよくなるような謎の勢いや、全裸だけどシャカシャカ動いてるうちに体温が上がってあったかくなるだろ!というある種の思慮の浅さ(気楽さともいう)があると、射手座火星の時期も元気かつ楽しくすごせるはずだ。
そう、気楽さが大事なのだ。
温まった空気は、上へ上へと昇ってゆく。
この上昇気流に乗っかって天高く舞い上がる力が、射手座の火星である。自分がどんな世界で生きているのか知りたいのなら、高いところから見下ろしたほうが手っ取り早いし。
射手座は自分の力で這い上がるというよりは、流れに便乗してふわっとひらっと上にゆく星座だ。もちろん、心の底まで脱力しているととんでもないところに流されてしまう怖れがあるから、いざとなったときなんとかする力は身につけておいたほうがいい。というよりも、どこに行っても生きていける力が必要となってくるのだろう。
やはり力とは正義なのである。