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獅子座の月の欲求
前回の記事で、「獅子座のテーマは『自己価値の証明』です」…と書きました。
心理占星術の世界では、月は「~したい欲求」と読みます。
なので、獅子座の月は、簡単に表現すると、「自分の価値を証明したい欲求」となります。「輝く私に注目してほしい欲求」と表現してみてもいいかもしれません。要は自己顕示欲ですね。
獅子座の月を持つ方は、ぜひ、「これが…私だ!」と自信をもって自分を表現できる言葉を探してみてください。そうやって、うまく自己表現できれば、人生を楽しむ余裕と活力が生じるでしょう。
さて、獅子座の月を持つひとが、「私の価値を証明できている」と実感するためには、どうすればいいのでしょうか。
自分が表現したものを、ひとにほめてもらえばいいのです。称賛してもらえばいいのです。肯定してもらえばいいのです。
ですが、自信のない状態でひとにほめられても、「お世辞じゃないの…?」と疑心暗鬼になったり、「ほめてもらえるほどのものでもないのに…」と萎縮してしまうだけかと思います…。
対策としては、「自信を持つこと」が挙られます。
この自信には、べつに根拠がなくてもいいんです。自分自身、そして自分の作品を堂々とアピールしていれば、「なんだかよくわからないけどすごい…のかもしれない…」と騙されるような人間もいます。私です。
冷静に考えれば「あれ…? 大したことないんじゃ…」というものごとでも、熱狂しているあいだはすごく魅力的に思えるし楽しいしんです。つまり、獅子座の自己顕示欲は、周りのひとを明るく楽しくする力を持っているのです。
太陽星座との兼ね合いもありますので、別に、どストレートに「私すごいでしょー!」と言う必要はありません。自分自身や作品をひとに見せるときは、心のなかで無邪気に「俺TUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!」していればいいのです。
自己肯定感にあふれているひとは魅力的ですし、自然と注目され、ちやほやされる可能性も高まるはず…です。
けれども、あまりに「私を見て見て見て!」と、自己アピールばかり続けると、周りはうんざりしてしまいます。その結果、批判的なひとに獅子座の月を攻撃されかねません。
月というのは「素の自分」、つまり「裸のこころ」です。何座にあろうと、月は繊細な水まんじゅうのようなものです。すぐに崩れてしまいます。
そんなやわらかな月に、批判や野次といった石を投げつけられたら、別に獅子座ではなくても精神的に死にかねません。
ですので、「自己顕示欲が強すぎてうざい」と言われないように、手を打たねばなりません。
獅子座の月は、ちやほやしてもらうことで満たされます。ですが、ひとに与えられてばかりでは、なんというか…その…鼻につくこともあります。
なので、自分への称賛を素直に受け取ると同時に、他の人が表現したものを素直に認める必要があります。自分だけではなく、他人にも愛を向けるのです。
獅子座は太陽ですので、本来的には他者にエネルギーを与えることも得意なはずです。
繰り返しますが、獅子座の月はちやほやされてなんぼです。
ですが、あまりにも「認められたい」「評価されたい」という欲求が強くなりすぎると、自分らしく生きることができなくなってしまいます。これは、「自分らしさ」をアピールしなければ満たされない獅子座の月にとって、致命傷になりかねません。
他者の声はヤジでもあます。無責任な外野のヤジなんです。ヤジの嵐によって、獅子座の炎がかき消されかねません(※獅子座は火の星座です)。
ですので、獅子座の月を持つ方は、ぜひとも承認欲求よりも自己顕示欲のほうを優先してあげてください。
ついでに、支配星からも獅子座の月を考えてみましょう。
獅子座の支配星は太陽です。つまり、獅子座に月があるということは、「太陽(ガイア)が月(俺)にもっと輝けと囁いている」みたいな状態なのです。
ですが、月は何座にあっても蟹座の性質を帯びているのです。ひとはだれしも、安心できる場所で、心の底からリラックスしていたいのです。
人間のこころ…すなわち月は、恥ずかしがり屋のカニさんです。それなのに、太陽らしく自分の光り輝くさまを、他者にみせつけなければ満足できない――。
そんな難しさを、獅子座の月のひとは抱えているわけです。
ですので、まずは精一杯、自分の月を蟹座的に扱って、たっぷりの水(=感情)で満たしてあげてから、元気よくお外に飛び出していただければ幸いです。
獅子座の月と作風
獅子座といえば、「無邪気」というキーワードを目にします。ですが、意外にも、獅子座の月を持つひとの作品は、無邪気ではありません。重たいです。まさに太陽のごとき重たさ(約2×10^30kg)です。
明るい内容だろうと、暗い内容だろうと、読後感は胸にずっしりときます。火の星座なので、湿っぽさはありません。「感情の重み」ではなくて、「存在の重み」です。
ハッピーエンドだろうとそうじゃなかろうと、「どうしようもなかったんだなぁ…。こうするしかなかったんだな…」としみじみうなずくしかないというか…。
獅子座は創造性を司る星座でもあります。
ですので、自分の創造性を発揮すること…つまり創作に対して、他の星座以上に強いプレッシャーを感じているのかもしれません。作品に魂と自分の尊厳を、他の星座以上に注いでいるのかもしれません。
その結果、重厚な、ともすれば重苦しさの残る作品になるのでしょう。
また、主人公が最後に死ぬことにより、その生き様が際立つこともあります。精神性や誇りを守るために、結果的に死んだりするのです。勝手に「生を描くための死」だと解釈していますが、いかがなものでしょうか…。
主人公が死ぬのは極端な例かもしれませんが、主人公が最後は「自分らしさ」を見出したり、守ったり、取り戻したりすることで、獅子座の月は満たされるのでしょう。
獅子座の月を持っている創作家さんは、特に「楽しみながら」創作することを重視すると、創作ライフがはかどるかと思います。
というのも、創作のために無自覚のうちに魂を削ってしまう星座だからか、つくることが苦しくなってしまったり、創作以外のことに回せるエネルギーが枯渇してしまいがちなのです…。
「生みの苦しさ」は楽しいもので、それを乗り越えればめちゃくちゃ満たされるのもわかるのですが、度を過ぎると寿命が縮むというか、最悪死ぬというか…。
若い創作家さんの訃報も少なくありません。
やはり、〆切に間に合わせるために、睡眠時間や食事を削りがちだからでしょう。
獅子座に天体があろうとなかろうと、睡眠や食事をちゃんととって、肉体に負担をかけず、いのちだいじに創作を続けていただきたいものです。
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